検査治具は検査内容を一律にできる

ノギスなどを使い検査を行うとき、10人の人がそれぞれ同じものを測定した結果を見るとばらつきが生じているケースは少なくありません。図面の中で要求されている寸法公差を満たしているのであれば、数値データにばらつきが生じていてもそれほど問題にはなりませんが、10人中5人の測定データが寸法公差から外れていて、残り5人のデータが寸法公差内になっている場合には大きな問題といえます。ノギスでの測定は、必ずしも1部品に対して1つではなく数か所を検査しなければならないといったときには、検査治具があれば検査に要する工数の削減にも良い効果を与えてくれます。例えば、製作した部品を検査治具に入れて規格を見たいしているのか否かを目視で判断できる、このような方法であれば必要個所をノギスで測定する必要もありませんし、部品を検査治具に入れて確認をする、部品を取り出して合格の場合は青色の箱に入れ不合格なものは赤箱に入れるなどの作業で済むわけです。

測定器具を使うと数値にばらつきが出やすく、NG判定にも影響を与えてしまいますが検査治具はどのような人が行っても結果が一致するメリットもあります。寸法が大きいと治具に入れることができないなどの場合、簡単に合否判定ができるわけですから検査そのもの精度も高いものとなります。熟練した検査員だけでなく新しく入ってきた新人さんなども、ノギスを使って測定するのではなく検査治具を使えば誰でも検査ができるメリットがあるのではないでしょうか。

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