カスタムソケットについて

カスタムソケットは、電源端子をユーザーの目的に沿って自由に設計できるようなものを指します。もちろん工業一般、産業一般でカスタムソケットという概念は当てはまるわけですが、一般の人にとってもできるだけ身近な事例を挙げるとすれば、自動車のシガーソケットがあります。自動車には、タバコに火をつけるためのライター用電源がダッシュボードに装備されていることがかつては当たり前でした。しかし喫煙人口の減少や、運転中にタバコに火をつける行為はわき見運転につながるなどの理由で、シガーライターが装備されているケースは近年減少しつつあります。

ですが、シガーソケットそのものは決して無くなってしまったわけではありません。それは、これは元々ライターのためだけに設けられたものでも何でもなく、本質的には車内の電源設備であったためです。カーバッテリーから12ボルトまたは24ボルトの電源を室内に供給するための設備ということであり、この意味ではライター以外の活用方法はいくらでもあるのです。特に最近では、スマートホンを充電するためのUSBが欲しいと思う人が多いことでしょう。

まさにカスタムソケットであり、シガーソケットに接続してUSB充電ができるための機器も発売されていますし、初めからそのような機器を付けた上で発売されている車もあります。12ボルトや24ボルトでは一般の電化製品はなかなか使用できませんが、スマートホンなどの充電目的であれば十分に使えるわけです。

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